自分に出会う心と身体との対話
<自然の中で心も体も遊ぶ>
生まれは見附です。下に弟が2人いて、長女だったからいろんなのはあるけど、今考えればすごく平凡で恵まれてる、今もずっとそんな感じですね。子どもの頃は、お絵かき、粘土遊び、それから帰り道に脇の草をずっと三つ編みにして帰るとかしてたんですよ。小学校まで3キロ歩くから、暇なんですよね。遠くの山を見たり、空を見たり、空想まではいかないけど、一人の時間も好きだった気がします。
<心理学との出会い>
中学校もすぐそこ。高校はとにかく長岡に行きたかったからさ。世界が広がって楽しい時期でした。その頃はファッションに興味があって、東京に行かせてもらいました。ファッションとかデザインとかを仕事にできるのは美容か服飾かと思って、美容師を選んで。だから、髪がすごく好きってよりは、都会的なもの、華やかさに憧れてた方が大きいかも。専門学校に2年。で、東京で働いて。3年いました。友達と話すと、美容は心理学だよ、って。ちっちゃい頃から日記みたいなの書くの好きだったから、心理学にずっと興味は持ってて。23のときに、一回人生ストップしてやり直そうと思って、やめさせてもらって、心理学の学校で勉強し始めて。
学校のカリキュラム自体は1年もなかったのかな。そのままインターンみたいな感じで働きながら学ぶコースを選択したから、そのままずっと。あとから入ったあきさんと出会って、結婚して、産休に入るまでそこにいたかな。32まで、10年くらい働きました。東京にいて、福岡の支店に行って、また東京帰って。そのとき、神奈川に引っ越したんですけど、わたしは妊娠出産して子育てが面白いから、もういいなと思って、仕事に戻りませんでした。
心理学の仕事をしてるときは、人間の脳の認識の仕組みとか、脳感覚からどうインプットされてどういう風に心が動いて、っていう仕組みが理解できたのが大きかったです。子育てしてても、だからこうだよな、って。知っててもこんなに悩むんだ、みたいな。次こうしてみようとか、学んだことを全部実践に活かせるから、あの10年は貴重でしたね。すっごい大変でうまくいかないこともあったけど、そうしながら色々馴染んできてからの妊娠、出産だったから、すごくよかったです。子育ては、大変だけど楽しかった。神奈川では、いっぱいアパートとかマンションとか建つ住宅街で、子どももいっぱいいて、ママたちがいっぱいいて。子どもも楽しいし、わたしも楽しい幼稚園生活だった。
<見附でさんビズに出会う>
2020年に帰省してたときに、コロナの緊急事態宣言で帰れなくなって。あきさんは神奈川で、在宅で仕事をしてて、じゃあ一緒に見附に引っ越そうか、って連絡が来て。これからどうするかなと思ってたから、すぐ住むとこ探して、2週間で引っ越してきました。6月に見附に帰ってきて、イベントとかないかなって見てたら、たまたまさんビズのチラシを見つけて。何これ、ちょっと行ってみよう、って思って。夏に説明会だったから、すぐでしたよね。
さんビズの第一印象は、なんか面白そう。自分が面白そうと思って興味持ったらすぐ動くから、全てに抵抗がない。ドキドキするよりもワクワクする方がいつも大きいから。細かいとこまでは全く気にしてなかったですね。これから何か始まりそうとか、きっかけがありそうと思ったときは、すぐ反応するかも。起業しようとは思ってなかったですね。3人いる子どもの一番下が来年幼稚園に入るな、バイトかパートか、何するかな、とは思ってた。自分のできることとか持ってるものが仕事につながればいいなって思ってたのかな。最初はそんなに深く考えてなかったと思いますね。
さんビズ in みつけ受講中の様子
<さんビズからつながる人のご縁>
さんビズを受けてるときも受けたあともワクワクしてたし、何が変わったかな。見附に元々住んでたとは言え、新しい人と出会う機会が少なかったんで、そういう人との出会いがすごく嬉しかったですね。わたしは見附で面白い人と出会いたい、ってそれは思ってたから。受けたあともその縁がつながってるっていう、人との縁が一番変わったなと思いますね。最後の発表会のときに、公民館の職員さんが来てくださって、内海さんも市民企画講座を一緒にやりましょうよって。
市民企画講座の一コマ
受講中に悩んだことはなかったです、楽しかったし。さんビズみたいな講座も、神奈川だったら情報も得づらいし、ゆっくりやれないだろうし、しかもそれをすぐ実践できる場とか人口が多すぎて無理だから。見附ってちっちゃくていいとこだな、って。とにかくやってみながら分かることがあるから、すごくよかったなと思いますね。講座の途中でも、出店やってみたいですって言ったら、市役所の人からそこでやりなよ、って言ってもらえて。そんな感じで、やってみようと思ったらやれたのが、すごく印象深かったです。やってみるのって、すごい大事だと思う。
さんビズ in みつけの講座中には、実践の機会も
<本来の自分を生き切るお手伝い>
起業テーマは、心理学を使ったセッション。さんビズ中にも試行錯誤だったけど、やりたいことはずっと変わってないんですね。言葉にするときに、どの言葉が当てはまるかなって、今も当てはめてる最中なんです。生まれるときにわざわざこの身体と個性を選んできたのに、活かせないなんてもったいない、本来の自分を生き切って欲しいな、っていうのをいかに言葉にするか、形にするか、商売にするかをずっと模索してます。講座の最後の成果発表会では木のイメージで描いてて、中心になるテーマが木の幹で、その提供の仕方が枝葉のイメージ。一つはハンドメイド、一つはセッション、もう一つはママ向け、あともう一つは身体のこと。そういう感じでやってましたね。修了してからは、まずセッションをして、ワークショップして、あとハンドメイド、アクセサリーもしました。アクセサリーは、イベント出店だけです。ネット販売も考えたんですけど、アクセサリーを売りたいというよりは、アクセサリーを通して素の自分の表現を楽しむことだったり、その人が物を選ぶときに自分の感性に立ち戻る楽しさを選んだり、作る楽しさを共有したいから、物を販売するよりワークショップがいいなと思って。
<試行錯誤も自分の心に素直に>
さんビズが終わってからは、やってみて分かって調整してって感じなので、そういう意味では思った通りに進んでます。思っては、やってみて形にして、また思い直して、みたいな感じで、思った通り。そのときには、思った通りに行くんだけど、やってみて違う深い想いを自覚するじゃないですか。あっ、ほんとはこうしたいじゃん、ほんとはこうだよね、っていう感じで。でもそこに行くまでの道のりは見えないから、まずは目の前のことをやって。とにかくその都度、ほんとは自分は何やりたいのかなって。心の動きを知る、自分の生活に活かしていくことが楽しくてしょうがない。それがさんビズのわたしの足元にある。それを活かした生き方を通して表現をして、何か面白そうって思って興味持ってもらえて、それで何かしら役に立つ形の商品かサービスを提供できたら、お金も回るからいいな、ってすごく思います。
<自分も子どもも人生を楽しむ>
わたしはこの人生を楽しみたい、みたいなのがキーワードで。世界のことを考えたらね、こんな能天気な、って嫌な思いをされる方もいらっしゃると思う。だからと言って、せっかく恵まれた環境に生きて、出会いもあって、自分の人生を遠慮させているのはしっくりこないし、子どもたちにも我慢してほしいわけじゃないし。自分が生きることで、後々にいい影響を与えられるように楽しみたいと思ってます。
子どもは、さんビズやってるとかは、多分分かってないと思います。さんビズやってるわたしっていうよりは、市の広報でお母さん、お父さんが先生の!とか言って、何やってるお母さんなのかなと思ってると思います。でも、お母さんってこういう生き物なのかもって、そういう意味ではそれがスタンダードになってるから、普通に会社に通ってる人が不思議だなって思ってるかもしれないですね。
<さんビズの輪で想いを現実に>
さんビズは、きっかけになる。さんビズっていうものにパッと出会う人も少ないじゃないですか。だから、ちょっと面白そうと思った人は、全員受けたらいいと思います。やってみていやだったら途中でやめればいいし、直感を大事に。わたしは、さんビズっていうのに出会って、面白そうとかちょっと興味あるとか思った人は受けたらいいなって思いますね。お勧めします。
やってみよって思うことを、形にするスピードが上がることが魅力。リアルに人に会ってみんなで受けるから、それがいいとこですよね。相談できる人が周りにいっぱいいる。一人だとやっぱりそこから誰にどう行ったらいいのか、何をどうしたらいいのか分かんないから。あと、同期のつながりで紹介してもらった子からバーッと広がったりとか。
<つながりから生まれる喜び>
この前、イベントに一緒に出店しようよって誘われて。名前どうする、内海真友子だからとりあえずUMにするわって。うーむ、うむ、これなんて読むの、って聞かれて。じゃあ、うむにしよって言ったら、「生む」いいね、って。子どもは3人産んだ。でも、何か創造したいっていう欲求があったことを思い出して。全部後づけだけど、心と手で生む、っていう行為の楽しみとか喜びを共有するワークショップだったりものづくりをすることプラス、作家さんとのつながりを楽しむし、その作品もいつか販売したいと思うし。あと、作っている姿を写真に撮ってもらって、わたしがその作家の人のことを書いたものと作品を展示して、ギャラリーみたいな感じのこともしたいですね。知人に、内海さんは、つなぐ、紹介するのが上手ですって言われて、確かにって。何かテーマを設けて、人と人がつながるようなイベント企画をする。イベントを通して、人が集まる場所。
仕事って誰かに喜ばれたり役に立つものを提供して、お金が返ってくるじゃないですか。その自分がそのままでいて、そのまま発信したことで喜ばれてお金になる生き方ってすごくいいなって思う。言葉はそのままを書けるから、すごい楽しいんですよ。これをちょっと大きくしたり形を変えれば、お金っていう形で返ってくるから、そのお金でわたしは世界の色んなところを見てみたい。そこで感じたものを言葉にして循環を起こすことで、また豊かになっていくし。聞いてもらえる人がいるってすごく貴重じゃないですか。だから、セッションも、ほんとに思っていることに本人が気づくようなサービスをいい形でできないかなと思ってるし。
<人生をかけて楽しいを育てたい>
こんなに楽しい生き方していいの、みたいな、なんかモデルハウスみたいなイメージです。モデルハウスがないと、こんな家あるんですねって分かんないじゃないですか。わたしも今モデルハウス建築中だから、何やってんのみたいな感じなんですけど。60ぐらい、20年後くらいに欲しい家になってたら。そのために、やっぱ健康じゃなきゃいけないし。今回、この容姿と思考の癖と星回りを選んだのは、これをしたかったからですよ、っておばあちゃんになったときにめっちゃ元気でサラサラ言って。あなたの楽しいは何ですか、あなたの好きは何ですかって。それを育てるにはこうですよ、っていうことを提供できるおばあちゃんになっていたいんですよね。丈夫な体をいただいて、これはほんとに感謝するから、ありがたく人生を謳歌させていただきたいなと思ってます。
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