さんビズ座談会~さんビズ生のリアル、お届けします!~

やってみたいことはある。
自由な発想で新しいチャレンジを始めてみたい。

これからさんビズを実践してみたい人に向けて、
さんビズ生のリアルをお届けする「さんビズ座談会」を実施しました。

精力的に活動する1期、2期生4名にお話を伺いました。
(実施日:2018年11月12日)

1期生:山本しのぶさん(古民家ゲストハウスやまねこ)
http://guesthouse-yamaneko.com/

2期生:大平美恵子さん(なつめのお庭)

2期生:阿部美記子さん(ママのミカタ・むすび)
https://www.facebook.com/mama.no.mikata.mama/
https://www.facebook.com/musubi.tokamachi/

2期生:尾崎美幸さん(タンポポ舎)
https://www.facebook.com/phontotunagiTanpopo/

聞き手:榎本淳(さんビズ講師)
https://www.facebook.com/sun3biz/

榎本:

今日はお集まりいただきありがとうございます。
今回は、これからさんビズを実践してみたい人に向けて、リアルな実践者の声を届けるためにこの座談会を企画しました。自分自身がNPO職員時代に、もっと自由な発想で新しいチャレンジを始めるためにはどうすればいいのかと悩んだことが、さんビズを始めるきっかけになっています。
きっと周りにも同じ悩みを抱えた人がたくさんいるのではないか、そういった人に今回の座談会がお役に立てたらいいなと思います。
まずは、みなさん簡単に自己紹介とご自身のさんビズの説明をお願いします。

尾崎:

「タンポポ舎」という屋号で、日常の何気ない風景や思い出を写真として記録するサービスを提供しています。個人や家族写真のほか、市民活動を行う団体のみなさんの活動記録も撮影しています。

阿部:

ママと子ども、家族が一緒にいる時間を大切にできるように、育児中のママ向けの育児サービス「ママのミカタ」や、「十日町市で子育て・むすび」という交流の場づくりを実践しています。

山本:

自宅である古民家の空き部屋を使って、「古民家ゲストハウスやまねこ」を開業しました。民泊新法の制度を利用しています。農村での暮らしに関わる体験イベントなどを通して、集落に人が行き交う、人を呼び込むことができればと思っています。

大平:

「なつめのお庭」という屋号で、自宅にあるなつめの木の実をドライフルーツにして加工販売しています。合わせて、ハーブインストラクターの資格を持った仲間たちと、ハーブに関するワークショップを定期的に開催しています。

<さんビズとの出会いは?>

榎本:

さんビズは、2016年8月に第1期が始まり、2018年度で3期目を終えましたが、みなさんがさんビズに出会った、受講しようと思ったきっかけを教えてください。

山本:

私たち夫婦は、「月3万円ビジネス」の著者である藤村靖之さんが主宰する起業講座に参加するか検討中のところ、いいタイミングで長岡での「さんビズ」が始まることを知りました。長岡市在住に関わらず受講できることが分かり、受講を決めました。

阿部:

第1期の頃から知人を通じて存在は知っていましたが、当時は何を起業テーマにするか決まっていませんでした。第2期が始まるまでの間に、受講生や知人、さんビズのFacebookページ情報などをチェックしている内に起業テーマが整理されてきたので、第2期で申込みをしました。
結婚して十日町市で住むようになってから、サラリーマンでない働き方をしている人に多く出会ったことも、さんビズ的に生きてみようと思ったきっかけですね。

尾崎:

自分も第1期の頃から知っていましたが、当時はフルタイムで仕事をしていて忙しかったことから見送りました。その後、知人が主催したさんビズのプチ体験講座に参加したのをきっかけに榎本さんから講座に誘われました。ちょうど、写真を仕事にしたいという思いが強くなっていた時期でした。

大平:

私は、第2期が始まることを新聞の記事で知りました。ふと目に留まった記事だったのですが、自分の思いにぴったりでした。背伸びするわけでもなく、月3万円の利益を上げて事業を長続きさせられる、身近な自然を活かすというコンセプトが気に入りました。自分の中のモヤモヤが晴れるかな、という期待感がありました。

榎本:

さんビズとの出会い方は様々ですが、提唱者である藤村さんの著者やさんビズ自体のコンセプトに共感してくださったのは、とても嬉しいです。

<産みの苦しみや苦労したことは?>

榎本:

さんビズでは、理念や起業テーマを設定するところを丁寧に進めています。わくわくする一方で、産みの苦しみもある作業ですが、苦労したことなどはありますか。

山本:

受講中に、やりたいことがありすぎて、どう整理すればいいのか悩んだときがありました。
山形県鶴岡市で月3万円ビジネスの起業講座を企画運営している井東敬子さんが講師の回にじっくりお話を聞いてくださり、急がず一つずつ順番に、ゲストハウスを核にして広げていけばいいんだということに気付かされました。全てがつながって、ゴールである集落に人を呼び込むことに辿り着ければいいんだって思ったら、前に進めました。

大平:

講座の終盤で屋号を考えることになり、最初は「なつめファーム」にしました。何か違和感があったけど、他にいい名前が思い付かなくて。ある時、知人から「大平さんには自宅の素敵な庭があるね。なつめの庭だね、いいね」と言われ、「そうだ、自分には大切に見守ってきたなつめの木があって、ハーブを育てている庭がある」と気付きました。今は新しい「なつめのお庭」がとても気に入っています。

榎本:

お二人とも、自分自身ではなかなか気付けないことが、対話を通してはっきり目の前に現れてきたんですね。

山本:

今回の座談会も、こうやって話すことで「あ、またやりたいことが広がってきていたな。一度絞り込まないと」と気付かされるので、いい機会です。

榎本:

産みの苦しみという意味では、商品やサービスの価格設定も判断が難しいですよね。さんビズは、自分自身の思いから始まったある種特別なものばかりなので、値付けがしにくいという性格はあると思います。

大平:

なつめやハーブティーは、収穫から洗浄、乾燥、加工、包装までの作業を全て人件費として商品価格に反映させると、ものすごく手間がかかるので高価になってしまいます。さんビズとして成り立ったとしても、本当に自分が届けたいお客さんの元にその価格で届くのか、と考えるとどうしても値段は安くなってしまう。
でも、なつめやハーブに触れ合う時間は自分自身の喜びでもあって、それが必要な人のところに届いたときは本当に嬉しい。自分自身が楽しみながら、疲れない程度に続けられる価格設定を考えていきたいです。

尾崎:

撮影した写真のデータは、サービスの対価としてどこまでの利用が可能なのか、著作権の問題に直面しています。最初に話しておけばトラブルを避けられるので、お互いが気持ちよく成果品を使えるようにしっかりとした説明が必要だと実感しています。

<さんビズ生のコラボや協力は?>

榎本:

さんビズは、講座中も修了後も受講生が一緒になって作業や企画を考える、行動するという特徴があります。今回の座談会メンバーは、お互いにコラボ企画をいくつか実践していますが、どんなところが良かったと思いますか。

阿部:

むすびは、普段は子育て世代の交流の場ですが、時々ゲストを招いてお話を聞いたり作業をしたりします。受講生のみなさんと講座で何度も会って話をするうちに、この人の話を聞きたいな、この人と一緒に企画を考えたいなという思いが沸いてきます。普段から、意識しなくても自然にやっていますね。

これまでに受講生とは、むすび×農作業で2期生の石川さんと、むすび×写真で尾崎さんと、むすび×なつめで大平さんとご一緒しました。参加者のニーズももちろん大切ですが、一番大事にしているのは自分がやりたいか、興味が持てるかどうかです。

大平:

美記子さんがいてくれたから、むすび×なつめの企画にはたくさんの人が集まってくれました。広報や事務局的な作業は自分が苦手な部分なので、お互いに助け合ってイベントができて本当にありがたいです。

榎本:

人と人、人と物をつなぎ合わせて新しい企画を作るのって、誰にでもできることじゃないですからね。阿部さんの好奇心や行動力がいい形でむすびの取り組みになっているんだと思います。

尾崎:

自分自身、さんビズを受講すると決めた頃は、フリーで写真の仕事をやることになるとは全く考えておらず、漠然とさんビズ的に働きたいと思っていました。でも、講師陣に応援されて、悩むよりやってみようよと仲間も言ってくれるので、後押しされながらここまで来た感じです。これからは、支えてくれる仲間のためにもお客さんのためにも、自分に甘えずしっかり仕事をしていきたいですね。

山本:

2018年の9月に、藤村氏の下で住み込み弟子として修行をしていた阿部由佳さんをお招きして、月3万円ビジネスの体験ワークショップと交流会を開催しました。

(体験ワークショップでは、タンドールを使ってナンを焼きました)

榎本:

さんビズの3期生もお邪魔しましたし、一般の方でもさんビズに興味のある方が集まりましたよね。こういう機会が増えると、潜在的に関心のある人が集まれる場所が増えそうです。

山本:

ゲストハウスでは、定期的に開放日を設けているのですが、働き方や生き方について話をしたい、聞いて欲しいという人が時々来るんです。そういった場所がまだまだ少ないのかな、求められているのかなとは思いますね。

<未来のさんビズの仲間に向けて一言!>

榎本:

みなさん、ありがとうございました。最後に、読者のみなさん、さんビズを受けようかなと考えている方に向けて一言メッセージをお願いします。

山本:

さんビズを受講しようかどうか悩んでいる方、受講すれば何とかなります!思い悩むより、まずはやってみること。受講中や修了後のフォロー体制もすごいです。現に、今日もこうやって集まってたくさん刺激をもらえましたし。

大平:

そうだね。モヤモヤしてる人を後押ししてもらえるのが、さんビズだと思う。口で説明してもなかなか伝わらないけど、受講してみる、企画に参加してみると分かることがありますね。

阿部:

完璧じゃなくていいんだということに気付けたのがさんビズでした。むすびにも、時々モヤっとした人がやってくるので、そういう人には「さんビズ受けてみたら?」って勧めています。チラシもいつも持ち歩いています。

榎本:

それはすごく嬉しい!そうやってさんビズの輪が広がっていくのが楽しみですね。

尾崎:

興味のある人がどんどんさんビズの仲間になってくれたら嬉しいです。

榎本:

ちょっと動きたいかな、どうしようかなって迷っている人は、ぜひ仲間になってほしいですよね。会える日が楽しみですね!今日はみなさん、ありがとうございました。

【会場はここをお借りしました!】

「青くるハウス」は、これから何か始めてみたい人のための拠点です。
会議、イベント、仲間内での集まりなどに利用できます。
JR安田駅や柏崎ICからも近くて便利です。

場   所:柏崎市安田5785
利 用 料:寄付制(ドネーション)
お問い合せ:090-1613-1547(小林新さん、さんビズ1期生)

(Photo:尾崎美幸[タンポポ舎])

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