さんビズ種まきワークショップ~自分らしいビジネスを育てよう~

さんビズって面白そうだけど、自分にはちょっと難しいかな?
アイデアが沸いてくるのって特別な人だけなんじゃない?

いえいえ、そんなことはありません。
こうやったらさんビズのアイデアが次々出てくるよ、というきっかけ作りを
さんビズ生と一緒に企画してみました。

名付けて、「さんビズの種まきワークショップ」。はじまり、はじまり。

(実施日:2019年11月23日)

2期生:阿部美記子さん(ママのミカタ/十日町市で子育て・むすび)
https://www.facebook.com/mama.no.mikata.mama/
https://www.facebook.com/musubi.tokamachi/

3期生:佐藤美保子さん(まつのやま基地)
https://www.facebook.com/matsunoyamakichi/

4期生:植田和樹さん(和みぽてと)

柏崎さんビズ:佐藤潤さん(アルスペース)

さんビズ講師:榎本淳
https://www.facebook.com/sun3biz/

榎本:さんビズの事例紹介をすると、わたしはこんなにうまく行くはずがない!すごいね!って言われること、ないですか。

阿部:言われます、すごいねって。

榎本:Vol.2では、苦労話などを座談会形式で赤裸々に語ってもらいましたが、今回はもう一歩前のステージに戻って、さんビズには興味ある、ひっかかるけど自分にはさんビズは生み出せないっていう人が、何かさんビズを始めるきっかけにしたいなと思います。
お互いに初めての人もいるので、まずは自己紹介しましょうか。

植田:食べること、作ることが大好きな植田和樹です。4期受講を経て、つぼ焼きいも屋をやっています。小さくてかわいい手作り屋台で、地域コミュニティをほっこりさせたいです。

佐潤:佐藤潤です。柏崎で受講しました。アメリカインディアンの智慧を使った動物のカードでのリーディング、こだわりの店からはちみつを仕入れて、お話し会と一緒に販売をしています。

阿部:2期の阿部美記子です。十日町で子育て中の方を応援したいと思って活動しています。最近は、今までの仕事の経験を活かして、縄文時代のことを身近に感じてもらうワークショップなどをやってるので、色んな人に縄文の人と言われます。

佐美:3期生で、コミュニティスペースの運営をしている佐藤美保子です。2019年には、松之山でさんビズ講座を企画し、自分自身も再受講しました。

榎本:講師の榎本です。最近は狛犬関係が熱いです。ツアーやったり講師依頼の打診があったり。

<さんビズの種をまこう!>

榎本:さんビズのアイデアを出してみましょうって投げかけると、最初は「いや~、無理無理」っていう反応がほとんどなんだけど、やってみるとみんな何か書き始めて。お互いに、「えっ、そんなこと初めて知った」とか「詳しく教えて!」って話題を持ってる。今日は、A、B、Cの3つの項目についてアイデアを出してみようと思います。まずは10分くらい各自で書いてみましょう。

榎本:すごい、たくさん出ますね!Aから一つずつ紹介してください。

阿部:公共施設とか集落センター。小学校。

植田:物ですね。プリンターとかスキャナーなどの家電品、工具類。

佐潤:壊れてないけど使わなくなったもの、あるね。あと、野菜とか農作物。

佐美:あー、柿とか。田んぼも使われなくなってきてる。農業機械、除雪機も余ってるところにはたくさん余ってるし。

榎本:実際にあったんだけど、山の手入れはしてるけど特に何にも使ってない人と、切った木を使いたいっていう人を引き合わせたら、とても喜んでくれた。

佐美:もう山の境界が分からなくなっている人も多いから、トラブルになる場合もあるし。

阿部:使ってない学用品、誰かに譲りたいなぁ。読み終わった本なんかも。

植田:色々な分野の匠みたいな人がたくさんいますよね。学生もうまく活かせてないかも。

榎本:地域には、すごい技を持ったお年寄りもたくさんいるよね!

<頼まれたときがチャンス>

榎本:次に、Bはどんな内容が出ましたか。

植田:身の周りのことですね。犬の散歩やトリミング。ペットホテル。ほんとにやれる人がいないんですよ。あと、家事全般のお手伝いさん。妻がマレーシア人で、向こうはお手伝い文化なんです。

佐美:学童保育。子どもがある程度の学年になったら、親には限界があって。教えられる人、案外地域にいるんじゃないかって。

榎本:やるよ?学生のときに家庭教師やってたけど、別にお給料じゃなくてもいいよね。一人暮らしだったら、ご飯食べさせてくれるだけでもいいし。
自分が頼まれたのは、チラシとか書類作りかな。あとは、地域を案内してほしいとか、オススメのお店を教えてとか。

佐美:道普請とか草刈り。新しく地域に入ってきた人は不慣れだから。

阿部:日用品とか食料品の買い物を頼まれるなぁ。

佐潤:足が動かないおじいさん、おばあさんのお手伝いとか、軽トラで何か物を運ぶのとか。ちょっとした日頃の悩みみたいなことを話したい人の話し相手。

植田:雪おろしとかもありますよね。

榎本:自分は意識してないけど、人から頼まれたことに自分ができる範囲でやってみたらどうなるのかなっていうのは、さんビズ的には面白いと思う。相手から見たら、できそう、この人に頼んだら面白そうって思われてるわけでしょ。無理難題じゃなければ、引き受けてみるのがいいな、って。

<暮らしの中にあるさんビズ>

榎本:Cがたくさん出ましたね。みんなAかBを書いてるのかと思ったのに。

阿部:からあげ屋さんやりたいですね。高校の前か、駅前でもいいけど。

佐美:それ初耳だわ!わたしは、さんビズのテーマなんですけど、体と心のお手当てをしたい。松之山の暮らしの中に根付かせたいですね。

阿部:あと、十日町はパン屋がないから、日替わりで出店してもらって。

佐美:それ、もらった!まつのやま基地でもやれそう。

佐潤:KP(かみしばいプレゼンテーション)法っていうのがあるんですけど、結構需要あるんじゃないかと思って。アクティブラーニングができるから、高校でも流行った。発表も面白いし、頭の中整理したい、落ち着きたい人に向いてるなって。

植田:僕は、作ることとか直すこととか、あと育むこととか。道具の修理とかクリーニング。焼きいもは冬しか売れないので、夏はかき氷を売りたいですね。

榎本:出揃ったところで、Cのアイデアを実現させるために、AとかBの要素と組み合わせたらいいよね、という作業をしましょう。AとBもグループに分けて整理したいよね。

<地域らしさを大切に>

榎本:A×B=Cみたいになるようにふせんを並べてください。新しく思い付いたことも、どんどんふせんに書いてみて。逆にCは、全部をブラッシュアップしようとしなくてもいいので。今日はこれを磨きたいな、というものだけで。

阿部:学生×犬の散歩=お年寄りのうちの犬の散歩できる人の紹介。誰かいないかって聞かれることがあるので。

榎本:それって、引き合わせてることが既に仕事では?犬の散歩コーディネーターだね。

佐美:自分らしいお手当屋をするために必要なAとかBって何だろう?って考えたら、松之山には薬草とか自然療法の材料があるってことに気付き。暮らしを支えるための自分の健康の整え方については、それに必要な買い物ができるお店、医療機関が松之山にないという。そういう問題を解決するお手伝いができるかなって。

佐潤:余ってる野菜や農作物を子ども食堂の材料にしてほしいな。集まって宿題したり、みんなで出来ることを教え合うワークショップのときに使いたい。

植田:修理やものづくりのために、まずは道具がないと。そして、空いている建物や施設を使って、色んな分野の匠とか手仕事ができる人が集まる場にできればいいですね。

佐美:まつのやま基地で、来週は学用品とか日用品の物々交換をやろうって話をしてて。ふらっと見に来て、持って帰りたい人が使ってくれれば。

榎本:組み合わせも色々出ましたね。自分は、地域らしさを活かせるような切り口でさんビズを生み出せたら面白いなって思いますね。3期生と、発酵をテーマに日本酒とチョコのイベントを企画したり、地域性のある狛犬を巡るまちあるきをしたり。

<さんビズの種を育てよう!>

榎本:最後に今日のベスト3を決めましょう!

佐美:不要になったものでも誰かが必要としてるものがたくさんあるし、まつのやま基地は、それを活かしたコミュニティスペースにしたい。

阿部:そこに日替わりパン屋とか、学童、勉強スペースが組み合わさると良さそう。教えてくれるまでじゃなくても、見てくれる人が欲しい。

佐潤:大人は夕飯の一品作り、子どもは勉強ができる場。宿題終わった子が分からない子に教えてあげる。あと、子どもが行きたくても、親が送っていけないときもあるので、そういう助け合いもあればいいな。

榎本:ベスト3決まりましたね。

A「空き家や空き公共施設」×B「宿題見守り&話を聞いて欲しい」C「夕飯の一品作り&宿題スペース」

A「なし」×B「十日町にはパン屋がない」C「日替わりパン屋」

A「誰かにとって不要なもの」×B「誰かが必要としているもの」C「コミュニティスペース」

佐美:自分でやってみたい、教わりたいっていう人が多いんですよ。コミュニティスペースがそんな場になったらな、って。

榎本:たくさんさんビズの種が生まれましたね。この種が、一つ一つ花開くといいなって思います。さんビズの講座の中でも、みなさんのお手伝いを引き続きやっていきます。今日は本当にありがとうございました!

<ワークショップを終えて>

阿部:今日は一日楽しかった。こんなに付箋で埋め尽くされる模造紙は初めて見たかも。いろんなアイデアや考え方に触れられて、刺激的でした。

佐美:まつのやま基地のテーマである「繋がる」「活動する」「コミュニティビジネス」がギュッとなったような素敵時間を過ごさせていただきました。今後ともご縁が展開しそうでワクワクです。

佐潤:今日の話し合いが本当に楽しくて、帰り道もワクワクしてました。今日のネタをすぐに私がやるわけではないけど、考えることとか意見交換が純粋に楽しかったです。

植田:自分ひとりでは考え付かない素敵なアイデアが、想いを伝えあうことで次々生まれることに感動しました。みんなと夢の膨らむ話ができてとっても楽しかったです。

【会場はここをお借りしました!】

新潟県中越大震災からの復興の中、築かれてきた絆の記録を展示し、新たな絆を育て、豊かな地域づくりを進める拠点です。5,000人の「絆の物語」を集め、伝え、交流へとつなぐ、“いつでも誰かとつながる”そんな新たな絆が生まれる場所です。

川口きずな館
場所:長岡市川口中山1441
利用料:入館無料
お問合せ:0258-89-3620
URL:https://c-marugoto.jp/kawaguchi/

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