長岡で小さく始まった「さんビズ」(詳しくは、「さんビズの輪を、地域で広げたい」の記事を参照)。そのアイデアの元になった藤村靖之先生の『月3万円ビジネス』や山形県鶴岡市の「鶴岡ナリワイプロジェクト」の他にも、全国で同じ想いを持って活動している人がいるらしいんです!
そんな仲間で一度集まってみよう!と、鶴岡の井東さんから私たちのところにも集会の案内が送られてきました。
お互いがやっていること、これからやりたいこと、考えているアイデアについて話せる機会があったら、どんなに幸せで楽しくて勇気づけられるだろうか。この機会を逃す手はない!ということで、「3ビズギャザリング」に参加するため、栃木県那須町にある非電化工房へ行ってきました。
非電化工房は、先ほど紹介した藤村靖之先生が、様々な発明品を生み出し、生活の中で実践し、同じ想いを持った仲間を増やしていくための実験の場です。
『月3万円ビジネス』を読み、あるいは藤村先生の主宰する『地方で仕事を創る塾』に参加し、非電化工房の考え方や想いに惹かれた全国の同志が、ここに50名も集まりました!
呼びかけ人である鶴岡市の井東敬子さんと埼玉県杉戸町の矢口真紀さん、鶴岡市や杉戸町で月3万円ビジネスを実践する仲間たち、そこから広がる埼玉県草加市、川口市、東京都文京区、そして新潟県柏崎市と私たちの活動する長岡市。その他にも、今回は参加できなかった仲間が全国にいることも、今回初めて知りました。
全国から集まった参加者の想いは、
全国で活動する月3万円ビジネスの仲間たちに会いたい!
どんな活動をしているのか聞いてみたい!
自分たちの活動に興味を持ってもらえるか話してみたい!
ライティングや歌唱、料理、クラフト、製菓、林業、建築、地域調査、デザインなど、これまでの経験で身に着けた技術と自分自身の興味関心や想いを掛け合わせ、地域社会にとって必要なもの、誰かの役に立てるものをビジネスにしている人ばかりでした。
出てくる言葉は、「一緒にやりたい」、「自分らしく働きたい」、「みんなのためになりたい」。
『月3万円ビジネス』を通して藤村先生が伝えたかったことはまさにこれだ!と、藤村先生自身が感激しっぱなしでした。
参加者の熱い想いがビンビン伝わってくる4時間のギャザリングは、あっという間に終了。
藤村先生から参加者に向けた講話を聞いて、現代は、まさに時代の転換点を迎えようとしていると感じました。それは、欲望と競争が支配する社会から、共有し協力する社会への転換です。
今日集まった参加者の話からは、これまで分断されていた「仕事」と「生活」、「社会」、「技術」を専門化せずつなぎ合わせていく取り組みを感じることができました。
藤村先生曰く、日本人は、世界中で失敗するのが一番嫌いな民族なのではないか。そんな日本人でも、月3万円のビジネスなら取り組めるのではないかと考えて、『月3万円ビジネス』を発行されました。この本は、出版社と藤村先生の予想を裏切ってよく売れ、今では韓国語や中国語にも翻訳されて世界に広がっています。
若者はこの先の社会を見据えながら進んでいるし、自立した人たちのネットワークが世界中で作られていると、藤村先生は感じておられます。今日は、5年後にふり返ると歴史の一歩を刻んだ日になるでしょう。月3万円ビジネスのネットワークをこれからも丁寧に育てて、色々な取り組みを実践していきたいと気持ちを新たに、次の一歩のためのエネルギーをもらった一日でした。
非電化工房
http://www.hidenka.net/indexj.htm
鶴岡ナリワイプロジェクト(鶴岡市)
http://tsuruoka-nariwai.com/
わたしたちの月3万円ビジネス(杉戸町)
https://sanbiz.jp/
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