自分の弱みを星の輝きに変えて
大野愛子です。生まれは栃尾です。栃尾には小学校4年生くらいまでいて、長岡に転校しました。栃尾で通っていた保育園はお寺がやっていて、保育園が終わると毎日お寺の地獄絵図を見に来てたんですよね。どこに惹かれたんだろうね。不思議だったのかな。死んだあとの世界。ほんとに毎日見に来てたね。
<栃尾の自然の中で>
栃尾は自然が周りにいっぱいあるし、いっつも川原に行って泳いでた。それが一転して町の子に。うちの父親は足が悪くて障がい者なんだけど。そういう環境で育ったから抵抗がなくて、小学校では支援学級の子たちといっつも遊んでた記憶があります。
手に職つけたくて商業高校に入って、出たあとに埼玉に行きました。すぐに働きたかったのと、うちを出たかった。午前中に仕事に言って、午後から専門学校行くみたいなところ。障がい者施設をいっぱい持ってるグループで、卒業したあと奨学金を返すまで2年働いて。
<人生を謳歌した20代>
辞めて、友達と2人で北海道行ったの。3ヶ月間バイクでツーリングして、お金なくなったらバイトして。富良野でにんじん箱に詰めたり、居酒屋で住み込みみたいなのやったり。あと、お風呂屋さんの掃除して、泊まっていいよみたいなの。そのあと長岡の実家に帰って来た。
働きながら看護師になろうと思って、看護学校に行ったの。昼間働いて、夜学校行くみたいな。好きなんだね、そういうスタイルが。そこも奨学金返すみたいなのがあって、ズルズル看護師やっちゃった。
ずっと勤めてたんだけど、29歳のときにふっと、このままわたしは30歳になってしまうんだろうか、やばっ!と思って。今度は海外に行くことにした。1年くらい辞めて、タイに行って。タイでトランジットしてインド行こうと思ったんだけど、タイが居心地よすぎて、3ヶ月。インドに行こうと思ったけど、友達が結婚式したいからどうしても帰ってこいって、帰ってきちゃった。だからそのときはインドに行けなかったんだよね。
<初のインドと占星術との出会い>
結婚式で呼び戻されて、もう看護師はしないって思ったけど、何でだろうね、戻っちゃうよね。それしかできないからかな。43歳までやりました。
それまでは全然結婚したくなかった。だって北海道とか行けなくなるし、まだわたしインド行ってないし。それが42歳になって突然、やべぇ!って思って。この先わたしの老後を誰が?って、そのこと考えた。そしたら、おばさんが旦那を紹介してくれて。いいのいるからって。知り合って半年くらいのスピード結婚。
結婚する前に、インド行く計画立ててたんだな。決めてたからさ、インド行ったのね。新婚だけど、まあ行ってくるわみたいな。インド人のヨガの先生が、里帰りするときに連れてってあげるよって。2週間くらいだったかな。先生のお母さんがインド占星術のマスターで、そのときに名前を知った感じですね。そのときは、インド行って気が済んだみたいな。
<子育てと仕事の両立>
インドから帰って来たのが5月。それからちょっとヨガをやりつつ、次の就職を探して。そしたら子どもができた。ヨガだったら自分でやる日とか、子どもに合わせてできそうかなと思ってたけど。実際はもう、子育てで手一杯。旦那は、ヨガ行ってくれば?とか言うんだけど、そんな気力さえなくてね。
インド占星術を始めたきっかけねぇ。子どもが3歳のとき、やっぱ手に職つけたいと思って。お金がないとダメなんだね、わたし。浪費家なんだ。インドでのこと覚えてたんだね。ヨガとインドつながりだからいいかなって。ネットで、占星術を教えてくれる人を探して。最初、東京に行ってたんですよ、月1で6ヶ月くらいか。
半年受けると、基本的なところは自分でやれるようになるので、お金をいただいてやってる人もいます。わたしはオンラインで今もやっていて。いざスタートしたのは、結構たってからなんですよね。2018年くらいだと思います。さんビズの講座を受けた前の年だね。
<人生の転機を後押ししたい>
榎本さんはずっと知ってて。柏崎でさんビズ講座やるんだよ、一緒に受けない?って話があったんだけど。子ども置いて行けないなって、行かなかったんだよね。それで、ずっとチャンスがあればって思ってた。同じ4期生の児玉裕美さんがさ、受けるって言って、長岡に帰ってきて。じゃあわたしも、って。だから、裕美さんがいなかったら受けてなかったかも知れないって思ったら、ちょっと裕美さんに感謝してますね。
自分が子育てをしていて大変だったから、お母さんの居場所づくり、外に出るきっかけみたいになるといいなと思って最初は始めたんです。でも、講座の発表とか話し合いをしているうちに、子育てじゃねぇなって思って。占星術をやる中で、わたしこのまんまでいいのかなって、そういうタイミングで受けて下さる方が多かったんですよ。なので、そっちの方をやりたいなって。
<星が教えてくれる自分のお役目>
わたし、基本的に頑張らない人だね。無駄なこと、才能ないことあんまりやらないんだ。
占星術でも、出来ないことは頑張らない方が良いですって言うもん、もうちょっとソフトに言いますけど。そこは原点なんですね。得意なこととか、持って生まれた才能とか、そういうことをやった方がいいんじゃないですか、できないことは、誰かに頼んだ方がいいですよ、って。根が深かったね。
インド占星術って、生まれた瞬間の星の配置で、自分がどういう役割とか役目を持って生まれてきたかっていうのが分かるんだけど。才能とか得意なこと、不得意なこととか。人のお役目を肩代わりして苦しんでる人がいっぱいいて、何でうまくいかないんだろうって。わたしはそれを伝える、翻訳する人。ほんとは、自分が一番分かってるんです。でも思い出せないで違うことをしちゃってる。それを思い出すといいなって思います。
<みんなが弱みを出し合える社会へ>
今後のことですか。わたしがあなたの使命ってこんなんじゃないですかって、それもいいんですけど、自分で簡単に詠めるような講座ができて、詠める人が増えるといいなって思う。わたしが、こういうこと好きじゃないですか、って聞くと、そうそう、そうなんですよ、こんなこと仕事にしていいのか、封印してたって言うから。仕組みが分かれば、逆に自分で自分のこと気軽にできたりするわけよ。自分の原点に立ち返りたいときとか、迷ったときに使える。
全体の運勢は変わらないです。でも、例えば今は仕事バリバリするときは太陽を重点的に見るとか、ストレスたまって疲れてるときは月を見るとか、見る天体がそのときによって違う。いつも違う発見があるので。そうしたら、最終的にわたしの原点である、嫌なこととか不得意なこととかはやらなくていいという社会になるんじゃないですか?
自分が不得意なことって、絶対得意な人がいると思うんですよ。その人の不得意なこと、わたしが得意かもしれないし。わたしなんかは、一所懸命できないからさ。苦手なことに取り組めないとか、弱みじゃん。その弱みを、普段人に見せた方がいいと思うんだよね。見せない人が多いから、苦しんでると思うんだけど、みんなに言ったらいいと思うんだよね。わたし、これできないんですって。そしたら弱みじゃなくなるっていうか。わたし、それ得意ですってなって。
占星術の面白いのは、わたしはこういう性格で、あなたはこういう性格で、組み合わさったときにそこをどうやって補い合えるのか、伸ばし合えるのかが分かるところ。さんビズもそういうことですよね。組み合わせじゃないけど。そうなっていけばいいな、って。
※この記事は、「聞き書き」の手法によって作成しました。
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